MAMA & PAPA
DIARIES
いろんなママたちの子育て日記
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか？クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも？！
一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」（KADOKAWA）など。
「旅」の絵本
暦の上では一番寒い時期は過ぎたはずなのに、まだまだ凍えるような日が続きます。
コートの襟を立てて震えて歩きながら、「ここではないどこかに行きたい」としみじみ思うのは私だけでしょうか。
長引くコロナ禍の先もなかなか見えず、気軽に旅に出かけるのはなかなか難しい日々ですが、
せめて絵本の中だけでも、軽やかに旅に出ようではありませんか。
今回は、お子さんと一緒に楽しめる「旅」の絵本を３冊ご紹介します。
０〜２歳児さんにおすすめ
おでかけおでかけ楽しいな！
「おでかけ ばいばい」
はせがわせつこ ぶん やぎゅうげんいちろう え
「おでかけ おでかけ ピタコン ピタコン」
「いってらっしゃい ばいばーい」お出かけする動物の親子たち。
お父さんお母さんの背負うリュックに乗せられて、歩くリズムでずんずん揺れるのが伝わってくるよう。
繰り返しの弾むような言葉の面白さ、どこに行くのか分からないワクワク感。
行き先が旅行でも、たとえ近所のお買い物でも。家族でおでかけの楽しさは格別です。
最後はみんなでバスに乗り込んで、どこに行くのかな？
赤ちゃんから楽しめる、ゆかいな一冊です。
３〜５歳児さんにおすすめ
のりかえて、のりかえて…行きつく先で待つものは
「のりかえの旅」
長田真作
「まず バスにのります」
「つぎは トラックに のりかえます」
「モノレールにのりかえます」
次から次へと乗り物をのりかえて、一体どこへ行くのでしょう？
たくさん登場する乗り物と、どこか現実感のない、美しい青い画面。
遠く遠く、目的地で待っていたのは…？
乗り物が大好きなお子さんの心をがっちり捉えるとともに、
「どこかに行きたい」「大切な人に会いに行きたい」と心の底でいつも願っている大人の琴線にも触れる、
ワクワクして、それでいて静かで、心の落ち着く不思議な絵本です。
最後に待っていてくれたのは誰なのか、どこなのか…
読んだ人の数だけ答えのある絵本です。
6歳〜におすすめ
世界じゅうから届く、親友からの手紙。
「フェリックスの手紙」小さなウサギの世界旅行
話・アネッテ・ランゲン 絵・コンスタンツァ・ドロープ 訳・栗栖カイ
フェリックスはぬいぐるみのうさぎ。ソフィーという女の子と生まれた時から一緒の大親友。
そんなフェリックスが、旅先の空港でソフィー一家とはぐれて迷子になってしまったからさあ大変です。
帰国しても失意のどん底のソフィーに届いた1通の手紙。
それは、なんとフェリックスからでした！
家に帰ろうとするフェリックスは、世界中いろんな国、いろんな都市を回ります。
そうしてあちこちからソフィーに、とっても素敵なお手紙を送ってくれるのです。
この絵本の素晴らしいところは、実際にフェリックスから届いた手紙を、封筒を開けて読めるという仕掛け。
まるで自分が手紙をもらったような気持ちになり、大人も子供も大興奮です。
フランス、イタリア、エジプトにケニア…フィリックスのゆかいな手紙はどんどん届きます。
世界のさまざまな国に自然に興味が持てる仕掛けも、心憎いとしか言いようがありません。
そしていよいよソフィーの元に帰ってきたフェリックス。トランクの中にはお土産が…
どんな素敵なお土産だったかは、この絵本を手にした人だけの秘密ですよ。
気忙しい生活、気の抜けない情勢の中で、遠い旅の空を思うとき。
せめて絵本を開いて、物語の世界へ心を解き放ってみることにします。
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